2011年 07月 02日 ( 1 )

原子力安全・保安院の使命

ウォール・ストリート・ジャーナルの7月1日号に「設計上の欠陥が事故を悪化させた」という記事がのりました。東電の元技術者や副社長にまで取材した記事で、根本的な問題があったと伝えています。詳しい内容は読んだいただければ解りますが、問題は現場の技術者がわかっていても、金が掛かるという視点からしかみられていないことです。安全・保安院も本質的な問題は、設計時に考慮され尽くしたとして、何も検討されていなかったのです。

「始めにこの古い原発を使い続ける結論ありきで、2001年には、福島第1原発1号機の、30年間の運転許可が切れることになっていた。東電は10年間の更新を求め、受理された。2011年初め、東電は再度の更新許可を得た。事故のわずか5週間前だった。政府審議を要約した議事録によると、規制当局は、旧型の原子炉の基本的な設計に欠陥があるか否かを、検討し直すことはなかった。」

と、この記事には書かれています。

原子力安全・保安院のホームページには、

「原子力安全・保安院は、右に掲げる各分野のエネルギー施設や産業活動の安全確保を使命とする国の機関です。たゆまず「安全」という永遠のテーマに取り組んでいきます。」

と書かれていて、その、NISA(Nuclear and Indutrial Safety Agency)の行動規範は下記のようになっています。


NISAは、エネルギー施設や産業活動の安全を守り、万一の事態に的確に対応するため、「強い使命感」「科学的・合理的な判断」「業務執行の透明性」「中立性・公正性」の四つを行動規範としています。

第一に「強い使命感」に基づき緊張感を持って業務を遂行します。

第二に、安全・保安行政の専門家として現場の実態を正確に把握し、「科学的・合理的な判断」のもとに行動します。

第三に、国民の皆様の信頼と安心感を得るため「業務執行の透明性」の確保に努めます。情報公開に積極的に取り組み、自らの判断について説明責任を果たしていくことを重視します。

第四に、「中立性・公正性」を大前提として安全・保安行政を遂行します。

国民の皆様の暮らしを支えるエネルギーの安全や産業の保安をより確かなものとするために、私たちはこれら基本的な行動規範に基づいて、職務を遂行してまいります。


ここまで読むと、いかにこの行動規範に則っていない活動を行ってきたと言えるでしょう。これらの責任を果たせるよう、監視する手段があるのでしょうか?彼らの責任を果たさせるにはどの様な規範がこれ以上いるのでしょうか?
by maxlabo | 2011-07-02 13:50 | 原発人災事故


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