2011年 05月 24日 ( 2 )

5/24 床掃除

表の数値が0.077ぐらいに下がっているときにも、部屋に入ると0.195とかいう数字に困っていました。

濡れぞうきんでどのくらい下がるか実験してみました。

0.195ぐらいの屋上に向かう階段で、雑巾で拭くと0.143ぐらいになります。今一度、入念に拭くと、0.115ぐらいまでは下がりました。

その雑巾を、洗面所で濯ぐと、

a0197192_12153355.jpg


どんどん上がっていき、0.329まで上がりました。驚きの数字です。

拭った方はその後、0.099〜0.137ぐらいまで下がりました。

やはりこまめに、拭き掃除をするしか有りませんね。
by maxlabo | 2011-05-24 12:17 | 原発人災事故

昨日の「参議院行政監視 委員会」

昨日、参議院の行政監視 委員会で行われた、「原発事故と行政監視システムの在り方に関する件』の聴聞会は、結局どこの新聞も、テレビもほとんど報道されませんでした。公表されたのは、参議院自身のホームページでした。そこも、大変画質の悪いモードなので、肝心な資料が見えませんが。

こんな重要な会議が、国会で行われたにもかかわらずニュースにもならないという、この国の現状に本当に失望しました。無視をするという、最大の『いじめ』をマスコミ全員で行っているのです。記者の人達は、良心や正義感という一番大事なものをなくしてしまったのでしょうか?

私が調べた範囲では、浜岡や敦賀を持つ地元の中日新聞共同通信の配信だけでした。


以下に、小出先生の発言をまとめてみました。ビデオからの書き起こしなので、違っている部分もあるかも知れませんが、おゆるしください。



小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)

わたしの今日の資料はこちらに見ていただいて話を進めさせていただきます。

今日は、原子力をこれまで進めてきた行政に対して、一言私はもうしたいことがあるという事でここに伺っております。

まず、私自身は原子力に夢を持って、原子力に夢を抱いて、原子力工学科というところに入った人間です。なぜそんなことになったかというと、原子力こそ未来のエネルギー源だと思ったからです。無尽蔵にあると、石油や石炭は枯渇してしまうから将来は原子力だということを信じてこの場に足を踏み入れた人間です。ただし、入ってみて調べてみたところ、原子力というのは大変貧弱な資源だという事に気付きました。

今これからこのスライドに再生不能のエネルギー資源というものの量を順番に書いていこうと思います。

まず、一番多い資源は石炭です。大変膨大に地球上にあるということがわかっています。しかし今書いた四角は究極埋蔵量です。実際に経済的に掘れるとわかっているのは確認埋蔵量といわれているもののわけですが、この青い部分だけだという事です。

この四角が一体どれくらいの事を意味しているかというと右の上にちいちゃな四角を書きましたが、これは世界が1年ごとに使っているエネルギーの総量です。ということは、石油の現在の確認埋蔵量だけで言っても、数字で書くとこんな事になりますが、60年、70年はあるし、究極埋蔵量がすべて使えるとすると800年近くあるというほど石炭はたくさんあることがわかっています。その次に天然ガスもあることがわかっている、石油もある。
そしてオイルシェール・タールサンドといっている現在あまり使っていない資源があるということがすでにわかっているわけです。

そして、私自身はこういう化石燃料というものがいずれ枯渇してしまうから原子力だと思ったわけですが、原子力の資源のウランは実はこれしかないのです。
石油に比べても数分の一、石炭に比べれば数十分の一しかないという、大変貧弱な資源であったわけです。

ただ、私がこれを言うと、原子力を進めてきた行政サイドの方々は、いやそれはちょっと違うんだと。そこに書いたのは核分裂性のウランの資源量だけを書いただろう、実は自分達が原子力で使おうと思っているのは、核分裂性のウランではなくてプルトニウムなんだと、いうわけです。つまり非核分裂性のウランをプルトニウムに変換して使うからエネルギーとして意味があるということを言っているわけです。どういうことかというと、こういうことです。
まず、ウランを掘ってくるという事はどんな意味としても必要です。
それを濃縮とか加工という作業を行って原子力発電所で燃やすと、
これが現在やっていることなわけです。

しかし、これを幾らやったたところで、いま聞いていただいたように原子力はエネルギー資源にはならないのです。
そこで原子力を推進している人たちは実はこんな事ではないと言っているわけですね。

ウランはもちろん掘ってくるわけですけど、あるところからプルトニウムというものにして高速増殖炉という特殊な原子炉をつくってプルトニウムをどんどん増殖していくと。
それを再処理とかしながらぐるぐる核燃料サイクルで回しながらエネルギー源にするんだ言ったわけですね。
で、最後は高レベル放射線廃物という大変厄介なごみがでてきますので、それをいつか処分しなければいけないという仕事を描いたわけです。


ただ、プルトニウムという物質は地球上に一滴もありませんので、仕方ないので現在の原子力発電所から出てくるプルトニウムというのを再処理して高速増殖炉を中心とする核燃料サイクルに引き渡すというこういう構想を練ったわけです。

しかし、その構想の一番中心が高速増殖炉にあるわけですが、この高速増殖炉は実はできないのです。日本の高速増殖炉計画がどのように計画されて、破綻して言ったかということを今からこの図に示そうと思います。

横軸は1960から2010まで書いてありますが西暦です。
え、何をこれから書くかというと、原子力開発利用長期計画というものが出来た年度を横軸にしようと思います。縦軸のほうは1980から2060まで数字が書いてありますが、これはそれぞれの原子力開発利用長期計画で高速増殖炉がいつ実用化できるかという風に考えたかというその見通しの年度を書きます。

原子力開発利用長期計画で一番はじめに高速増殖炉に触れられたのは、第三回の長期計画、1968年でした。その時の長期計画では、高速増殖炉は1980年代の前半に実用化すると書いてある。ところが、しばらくしましたら、それは難しいという事になりまして、次の原子力開発利用長期計画では1990年前後にならないと実用化できないというふうに書き換えました。

それもまたできなくて5年経って改定された時には高速増殖炉は2000年前後に実用化すると書き換えたわけです。ところがこれも出来ませんでした。
次の改定では2010年に実用化すると書きました。
これも出来ませんでした。
次は2020年代にもう実用化ではありません。技術体系を確立したいという目標に変わりました。
ところがこれも出来ませんでした。次には2030年に技術体系を確立したいということになり、では次の長期計画でどうなったかというと、2000年に長期計画の改訂があったのですが、とうとうこのときには年度を示す事も出来なくなりました。私はしかたないのでここにバッテンをつけました。

そしてまた5年後に長期計画が改定されまして、今度は原子力政策大綱というような名前に改定されましたが、その改定では2050年に1機目の高速増殖炉をとにかく造りたいという計画になってきたわけです。みなさんこの図をどのようにご覧になるのでしょうか。私はここに一本の線を引きました。どんどんどんどん目標が逃げていく事がわかっていただけると思います。

この図は横軸も縦軸も1マスが10年で、この線は何を示しているかというと10年経つと目標が20年先に逃げる、ということです。10年経って目標が10年先に逃げたら絶対にたどり着けません。
それ以上に酷くて10年経つと20年先に目標が逃げていくわけですから永遠にこんなものにはたどり着けないという事をわからなければいけないと私は思います。

ところが、こういう長期計画を作ってきた原子力委員会というところ、あるいはそれを支えてきた行政は一切責任を取らないという事で今日まで来ているわけです。

日本はもんじゅという高速増殖炉という原型炉だけでもすでに一兆円以上の金を捨ててしまいました。現在の裁判制度で言うと1億円の詐欺をすると1年実刑になるんだそうです。では一兆円の詐欺をしたら何年実刑をくらわなければいけないか。一万年です。
原子力安全委員会、あるいは経産省、通産省等々行政に関わった人の中でもんじゅに責任ある人が何人いるのか私は良く知りません。

でも仮に100人だとすればひとりひとり100年実刑を処さなければいけないというそれほどの事をやってきて、結局だれも未だに何の責任も取らないままいるというそういうことになっているわけです。原子力の場というのは大変異常な世界だと私には思えます。


次はいま現在進行中の福島の事故の事を一言申し上げます。


みなさんはご存知だろうと思いますけれど、原子力発電というのは大変膨大な放射能を取り扱うというそういう技術です。いまここに真っ白なスライドがありますが、左の下のほうに今私は小さい四角を書きました。これは何かといいますと広島の原爆が爆発したときに燃えたウランの量です。800グラムです。みなさんどなたでも手で持てる、それくらいのウランが燃えて広島の街が壊滅したわけです。

では原子力発電の電気も、この電気も原子力発電所から来ているわけですけれど、これをやるために一体どのくらいのウランを燃やすかというと、一つの原子力発電所が1年動くたびに1トンのウランを燃やすと、それほどの事をやっているわけです。

つまりそれだけの核分裂生成物という放射性物質を作り出しながらやっているということになります。

原発は機械です。機械が時々故障を起こしたり、事故を起こしたりするのは当たり前の事です。原発を動かしているのは人間です。人間は神ではありません。時には誤りも犯すという、当たり前のことなわけです。私達がどんなに事故が起きて欲しくないと願ったところで、破局的事故の可能性は常に残ります。いつか起きるかもしれない。という事になっているわけです。

そこでじゃ、原子力推進する人たちがどういう対策を取ったかというと、破局的事故はめったに起きない。そんなものを想定する事を想定する事はおかしい。だから想定不適当という烙印を押して無視してしまうという事にしたわけです。

どうやって、破局的事故が起きないかというと、これは中部電力のホームページから取ってきた説明の図ですけれど、たくさんの壁があると、放射能を外部に漏らさないための壁があるといっているのですが、このうちで特に重要なのは第四の壁というところに書いている原子炉格納容器という物です。巨大な鋼鉄製の容器ですけれど、これが何時いかなる時でも放射能を閉じ込めるというそういう考え方にした、わけです。原子炉立地審査指針というものがあって、その指針に基づいて重大事項仮想事故というかなり厳しい事故を考えていると彼らは言うわけですけれど、そういう事故では格納容器という放射能を閉じ込める最後の防壁は絶対に壊れないとそういう仮定になってしまっているのです。

絶対に壊れないなら放射能は出るはずはないということになってしまいますので、原子力発電所はいついかなる場合でも安全だと。放射能の漏れてくるような事故を考えるのは想定不適当。想定不適当事故という烙印を押して無視する事にしたわけです。ところが実際に破局的事故が起きていま現在進行中です。

大変な、あの悲惨な事がいま福島を中心に起きているという事はたぶん皆さんもご承知いただいていることだと思います。

ただ、その現在進行中の事故にどうやって行政が向き合ってきているかということについても大変不適切な対応が私はたくさんあったと思います。

防災というものの原則は、危険を大きめに評価して、あらかじめ対策を取っていき住民を守ると。もし危険を過大に評価していたのだとすれば、これは過大だった、でも住民に被害を与えなくて良かったと、胸をなでおろすとそれが防災の原則だと思いますが、実は日本の政府がやってきたことは、一貫して事故を過小評価して楽観的な見通しで公表してきました。

国際事故評価尺度で当初レベル4だと、ような事を言ってずっとその評価を変えない。レベル5といったことはありましたけれど。最後の最後になってレベル7だと、あまりにも遅い対応の仕方をしている。

避難区域に関しても一番最初は3キロメートルの住民を避難指示出す。これは万一の事を考えての指示です。といったのです。しかし、しばらくしたら今度10キロメートルの人たちに避難指示を出しました。その時もこれは万一の事を考えての処置だと言ったのです。

ところがそれからしばらくしたら、20キロメートルの人たちに避難指示を出す、その時もこれは万一の時を考えての指示です。とようなことをいいながらどんどんどんどん後手後手に対策がなっていったという経過を辿りました。

私は、パニックを避ける唯一の手段というのは正確な情報を常に公開するという態度だと思います。

そうして初めて行政や国が住民から信頼をうける。そしてパニックを回避するんだと私は思ってきたのですが、残念ながら日本の行政はそうではありませんでした。常に情報を隠して、危機的な状況じゃないという事を常に言いたがるということでした。


SPEEDIという100億円以上のお金をかけて、25年もかけて築き上げてきた事故時の計算行動。それすらも隠してしまって住民には知らせないというようなことをやったわけです。

それから、現在まだ続いていますが、誰の責任かを明確にしないまま労働者や住民に犠牲を強制しています。福島の原発で働く労働者の被曝の限度量を引き上げてしまったり、あるいは住民に対して強制避難をさせる時に基準を現在の立法府が決めた基準とは全く違って、また引き上げてしまう、というようなことをやろうとしている。

本当にこんな事をやっていていいのだろうか?と私は思います。

現在進行中の福島の原発事故の本当の被害っていったいどれだけになるんだろうかと私は考えてしまうと、途方にくれます。失われる土地というのはもし、現在の日本の法律を厳密に適応するのなら福島県全域といってもいいくらいの広大な土地を放棄しなければならなくなると思います。
それを避けようとすれば住民の被曝限度を引き上げるしかなくなりますけれど、そうすれば住民たちは被曝を強制させるという事になります。

たぶん、一次産業はこれからものすごい苦難に陥いるだろうと思われます。農業・漁業を中心として商品が売れないという事になるだろうと思われます。そして住民達は故郷を追われて生活が崩壊していくという事になるはずだと私は思っています。

東京電力に賠償をきちっとさせるという話はありますけれども、東京電力がいくら賠償したところで足りないのです。なんど倒産してもたぶん足りないのです。日本国が倒産してもたぶん購いきれないほどの被害が私は出るのだろうと思っています。本当に賠償するのならということです。

最後になりますが、ガンジーが7つの社会的罪という事を言っていて、彼のお墓にこれが碑文として残っています。

一番初めは「理念無き政治」です。
この場にお集まりの方々は政治に携わっている方々ですので十分にこの言葉をかみ締めていただきたい。そのほかたくさん「労働無き富」「良心無き快楽」「人格無き知識」
「道徳無き商業」これは東京電力をはじめとする電力会社に当てはまると私は思います。
そして「人間性無き科学」。これは私も含めたいわゆるアカデミズムの世界がこれまで原子力に丸ごと加担して来たということを私はこれで問いたいと思います。最後は「献身無き崇拝」宗教をお持ちの方はこの言葉も噛みしめていただきたいと思います。

終わりにいたします。有難うございました。



三時間にわたる委員会のビデオが公表されました。

2011年5月23日(月)
参議院・行政監視委員会
「原発事故と行政監視システムの在り方」

小出裕章氏 (参考人 京都大学原子炉実験所助教)
後藤政志氏 (参考人 芝浦工業大学非常勤講師)
石橋克彦氏 (参考人 神戸大学名誉教授)
孫正義氏  (参考人 ソフトバンク株式会社代表取締役社長)










後藤さんも、石橋先生も、孫社長さんも凄いです。本当のことをいっておられます。
by maxlabo | 2011-05-24 07:16 | 原発人災事故


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